ぶっ飛びプリンセス
会いたい…

私は目を覚ます
ココはどこだっけ?

あたりは薄っすら明るくなり掛けている
夜が明け朝が来るのか…


「っ…」


足の痛みで思い出す
夜のこと…

私は護衛の騎士に拐われて、川に落ちて流された

暗くて上も下も分かんなくて
とりあえず、動きにくく重いドレスを脱いだ

動き易くなった体を必死に使って、徐々に岸へと近づいて行く

遠くに滝があるのが分かり慌てる
慌てて視野が狭くなっていた私は大きな岩に気付かずにそれに足を強打した

片足で必死に岸へと目指す
が、滝が迫ってきた

あと少しで岸なのに届かない
もがきながら手を伸ばす

そこに白い物が現れる
ポプリだ

ポプリが頭を差し出している
掴まれといっている

私は痛む足を我慢してポプリの頭にしがみ付いた

あとは、ポプリが岸にズルズルと運んでくれた
そこで一回私の意識は途切れたのだった

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