ぶっ飛びプリンセス

「陛下もお休みになられたので、そろそろリオン様もお休み下さい。…たぶん、ルナ様もお待ちになってるんじゃないですか?」


そう言えば、随分前にルナは部屋に戻ったな
ルナが俺を待ってるかはわからないが、この場からミエルを解放してあげないといけない気がする

顔には出さないが、身重の婚約者が気になってるに違いない
ソレイユ様が具合悪そうに退室したのも随分前だ


「では、お言葉に甘えて休ませていただきます」


そう言って席を立つ
そして、俺とルナに用意された部屋へと向かう

部屋に入る
部屋には灯りが点いていた

しかし、そこに居たルナはベットに転がって眠っていた

掛け布団もかけずに本当に転がるように眠っている
その手には読みかけの書物
よく見るとソレは薬草関連の書物だった

俺の兄の為に里帰りしてまで調べ物をするルナ
愛しさが込み上げる


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