ぶっ飛びプリンセス

ただ…
そのブレーキも壊れ始めているのかもしれない

今は何も思わないが…
この先何かが芽生える気配がする

芽が出たら開花は早そうだな…
そう思いなが頭に浮かぶのは、ご飯を食べて幸せそうな顔をする妻の姿


「あ…」

「どうしました?」


ご飯を頬張るアイツの姿で思い出した


「プランタンからの帰宅時…プランタン名産のお菓子を持って帰らないといけないんだ。…カロン、よろしく」

「え?!まさか…それがルナ様へのお土産ですか?!」

「本人からの願いだ。何がいけないんだ?」

「リオン様…女性へのプレゼントですよ?!視察先のプランタンは貴金属加工も盛んです!なのに…お菓子なんて色気が無さ過ぎです」


って言われてもな
多分、アイツは装飾品よりお菓子を所望すると思うぞ?


「分かりました。お菓子も持ち帰りますが…リオン様。装飾品のお店も見ましょう。絶対です」

「……わかった」


カロンの眼力及び熱意に押され頷く
お菓子と装飾品…アイツはどちらも喜んでくれるのだろうか?



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