先輩、私の事見てくださいよ。



ふざけるみたいに慰めてくれる海斗にすっかり安心しちゃった私は




「なによ、それーヒック、うぅ…グスッ」




また泣きスイッチが入ってしまった




「おー、泣け泣け。明日目腫れすぎて学校行けないくらい泣け」




「うぅ…うるっさ、いヒック」




優しい言葉をストレートにかけられるより、


こうやっておちゃらけた雰囲気で慰めてもらう方が自分的にはやりやすかった




「…グスッごめ、ん大丈夫。」




「ん、…どしたの」




1通り泣き終わって顔をあげると、さっきまでふざけてたのが嘘みたいに真剣な顔で私を見ている海斗がいた




「…いや、特にどうって訳じゃない。いつもの事」




「…あぁ、そうか」




私が先輩絡みで泣くのは今回が初めてじゃなくて、海斗と、親友の凛々花にはいつも話をきいてもらっていた




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