先輩、私の事見てくださいよ。
決意




次の日、私は道でバッタリ先輩に会うのが嫌で少し早めに家を出た



…もし先輩私の事迎えに来てたらどうしよ


いや、来ないか。昨日の今日で。



昨日のことを思い出して少し俯きながら歩いていると、




「佐倉っ!」



背中から急に声をかけられ、反射的に後ろを向くと、満面の笑顔を浮かべた海斗がいた



…デジャヴ



「おはよう」




別に海斗の前だからいっか、と無理にテンションを上げることなく前を向き直した





つーか、海斗朝から元気だなぁ


何、眠眠打破でも飲んだ??




「いや、飲んでねぇよ」



「え、…あ、もしや私声に…」



「はい、バリバリ出してましたね。小声でぼそっとレベルじゃなかったぞ」




相変わらず私はテンションが低いのに


海斗はそんなの気にしない風にいつも通りにふざけてくるからそれがなんだかツボでクスリ、と少し笑った




「お、もしや俺のおかげでHP回復か?」



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