【完】地味子ちゃんは世界No.1の総長様
鈴峰Side




「そろそろ家帰るか?」




散々殴りあった後、翔登が提案してきた。




みんな肩で息をしている。




好きだねぇ、みんな。




やば!家帰ったら絶対言われるよぉぉ!




「神楽?神楽!神楽!!」




スマホを耳にあて必死に電話のむこうの神楽を呼ぶ。




《そんなに何度も呼ばなくても聞こえてます。なんでしょう?迎えなら既に倉庫前ですが?》





さすが、神楽さんではないか!




「ありがと!蜜月!帰るよ!ママに怒られるかも…!」




涙目になって訴えるあたしを哀れむようなめで見てくる蜜月。




なんでか、蜜月は知ってるもんね…




蜜月だって怒られるじゃんいつも!




とりあえずダッシュ!




「神楽!車だして!!」




「いやいや!まだ乗っていらっしゃらないじゃないですか!」




そうだけど、急がないと!




朝、ちゃんと会ってから学校行けば良かった




蜜月はゆっくり落ち着いた顔で歩いてる




「蜜月!!殺されたいの?(黒笑)」




「やば、殺られる!」




そこからの蜜月はダッシュしてくれました♪




「そんな急がなくてもいいじゃんよ、怒られるのは変わんないんだからさぁ」




無理だよ、1分でも1秒でもはやく帰らないと




何があるか分かったもんじゃない!




ママはもちろんパパも超過保護




だから、朝会わなかっただけで




超心配されるし、




泣いてる時もあったっけ?




あたし等の事好きすぎでしょ?




ため息がでる




ママたちは、蜜月も本当の娘みたいに愛してるからあたし的には安心なんだよね




親の記憶は最悪な事しか残ってない蜜月にまた最低な親だったら人間不信どころじゃないよ…




あたしは恵まれててちょっと過保護な親を持っちゃったけど、




仲良いし、





あたしもママたちの事は大好き!




お互い支えあって生活してきた




行事事は大切にする家族だしね!




「着きましたよ、鈴峰様、蜜月様」




「ありがとー!!急げ、蜜月!」




なんか、今日ダッシュしすぎじゃない?




まぁ、いっか。体力つくし?
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