【完】地味子ちゃんは世界No.1の総長様
光Side




今日はなんだかいい日になりそう♪




変な勘が騒ぐ。




あっ!俺は蒼杉 光(あおすぎ てる)




本当はひかるって読むんだけど




鈴峰がてるくん、てるくんって呼ぶから




俺はてるって自己紹介する様になっちまった笑




そんな俺はこの不良高校の理事長をやってる




俺みたいなやつは普通の学校じゃやっていけねーから、俺がその手助けをしてやってる。




月組 元副総長だったんだけど、まだ内緒な?


ーバンっ





「て〜る〜くん!!」




勢い良く理事長室の扉が開くと鈴峰が入ってきた。




か、かわいすぎだろ…!




いくら地味子ちゃんやってても鈴峰から溢れる美少女オーラは消せてない。




鈴峰は、銀狼と恐れられるほどのモノを持っている。




俺はここまで完璧な人に出会ったことがない




俺が鈴峰を生まれた頃から知っている。




でも、そんな人をそのまま生活させてたら何が起こるか…




色んな族から狙われるだろうし、




鈴峰の力だけしか見ずに近づいてくる奴も、




みんな鈴峰を傷つける刃になり兼ねない。




なら、阻止することが俺の仕事だと思うわけ




君もそう思わね?




まぁ、世界規模で戦ってる人なんだから




そんなんで傷つくわけないって思ってるかもしれないけど




それでも少なからず信じてた奴に




裏切られるって辛いだろ…?




「光くん?おーい?」




俺の顔の前で手をひらひらさせる鈴峰。




「ねぇ、いつまでこんな変な格好させられなきゃいけないわけ?」




ふ、不機嫌だっ!!




やばい、鈴峰の不機嫌はレベルが違うんだよ




「しかも、家ではそれを隠せって何がしたいわけ?あ?!」




そう、さすがに元総長には言えねーよ




鈴峰ほどじゃねーけど怖いし、




喧嘩じゃ勝ったことねーし、




だから内緒で守ってんだよ!




あ、鈴峰は鈍感だった…




「この格好まじめんどくさいんだけど」




「それなりのことはしてくれるんだよね?(黒笑)」




ヒィ!!




「も、もちろん!!」




「焼き肉がいいな♪」




はい、なんなりと…




俺は一生鈴峰に勝てねーな。




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