放課後4時10分、校舎5階で君を待つ。
―――――――・・・
やっとだるい数学の講習を終えれば、やっと私たちの夏休みが幕を開ける。
窓の外で行われていた試合もどうやら終わったようだ。
「美空、行こ!」
「あ、待ってよ莉奈!」
何をそんなに急いでるんだろう。
スクバを背中で背負った莉奈の後ろ姿を私も追いかける。
下駄箱からローファーを取り出して、1年前に比べて薄汚れたスリッパと入れ替える。
莉奈は既に履き替えていた。
「今日何かあるの?」