放課後4時10分、校舎5階で君を待つ。

――――――――・・・



「よし、今日はここまで!」


クラスの男女が顔や手に様々な絵の具をつけ、賑やかな声が響き渡るクラス。

学級委員長の一声で皆がそれぞれ片付けを開始し始めた。


「文化祭楽しみだね」

「本当!高2の文化祭はやっぱ特別だよね!出し物も出来るし、勉強気にしなくていいし!」


そう笑顔で話す莉奈の頬にも緑色のペンキが付いている。笑いを堪えきれず、それを指摘すると。



「美空はちょびヒゲみたいに黒いのついてるよ」

「えぇ!?嘘~恥ずかしい」


異装カフェをやる事になった私達は、文化祭の準備で放課後は大忙し。


重たいペンキを二人で持ち、廊下にあるロッカーの上に置きに行こうとすると。



「莉奈」

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