放課後4時10分、校舎5階で君を待つ。
「それに比べてお前はなぁ・・・」
ワックスでツンツンとセットされていた髪の毛は、被り物のせいで潰れてしまっていた。それを直すかのように彼は髪の毛をクシャクシャと弄る。
「こっちは重たいペンキ持ってるの!零したらどうするのよ!」
「少しぐらい驚けよなー」
「だいたいアンタはすーぐ他クラスに遊びに行っちゃうんだから!それどこのクラスの道具よ」
莉奈が指差すと葉月君は、血まみれのグロテスクなマスクの中に腕を入れ、グルグルと回し遊び始めた。
「これ?大地のクラスから借りてきた!」