[実話]16歳〜私の生きた道〜
私は立つ…

たくさんの人々が涙を流しながら
遥花との別れを
最期の別れを…

葬儀がすむまでずっと雨はやまなかった。
どしゃ降りではなく、しとしととどこか哀しげな7月の雨…。
遥花…空で泣いているの?
遥花が大好きなひまわりをたくさん棺に入れる。
花畑みたいな色とりどりの花と折り鶴。

本当にこれは
現実なのか…?
棺の蓋をゆっくりと
皆の手で閉める

さよなら…
さよなら…
遥花…

大人たちが遥花の入った棺をゆっくりと霊柩車に運ぶ。
遥花のお父さんが位牌を持ち、お母さんが遺影を持ち、お婆さんが骨壺を持ち、皆の方を向き一礼し車に乗る。
私たちは、大きな貸し切りバスに乗って、火葬場に向かう。
雨はまだやまない…。

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