[実話]16歳〜私の生きた道〜
怖い…見つかったら殺される…
誰か誰か助けて――
助けて…
誰か…

どうやって家に帰ったかは分からない。
気がつくと私は体が真っ赤になるまでゴシゴシと、体を洗っていた。
洗っても、洗っても、気持ち悪さがとれない。
温度が、感触が、臭いが…。
何度洗っても、その日にとれることはなかった…。
布団の中で目をつぶって、耳を塞いだ。

何も見たくない
何も聞きたくない…

これが悪い夢であることを願った。
目が覚めたら何事もなかったかのように朝を迎えると…そう考えるようにしていると、いつの間にか眠ってしまった。
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