[実話]16歳〜私の生きた道〜
《明日朝イチで帰るからバス教えて?》
不安になって、何があったのか聞くと、明日健さんに聞いたほうがいいと返事がきた。
悲しくなった…。
楽しかった時間すべてを、私が壊してしまった。
健さんが朝起きた時、すごく怖かった…。
何を言われるのか…。
また変わってしまわないだろうか…。
「健さん…」
とてもとても小さな声で名前を呼ぶ。
「美沙…? もとにもどったの?」
無言で頷く。
優しく頭を触られたのに、触られたソコは、鈍痛があった。
頭痛とは違う痛み…。
「痛い…?」
「うん…」
「だろうね。昨日殴ったから。昨日は、大変だったんだよ?」
「ごめんなさい…」
「俺はいいから、ゆきちゃんに謝りなさい」
「はい…」
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