[実話]16歳〜私の生きた道〜
はっと目が覚めて、外を見ると日が暮れていた。
帰らなきゃ…。
「健さん」
何度か呼んで体を揺すり、健さんを起こしてから帰った。
バスから見る空は少し淋しくて、人が少ない車内でちょっぴり泣いた…。
メールの着信音がバスの車内に響く。
あわてて音を消すとメールは健さんからだった。
《美沙は、汚なくないんだから、もう自分傷つけちゃだめだよ。》

涙が、止まらなかった…。
たくさん泣いたのに…私の涙は止まらない…。

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