[実話]16歳〜私の生きた道〜
次は、面接か…。
ひと息つく間もなく私の番号は呼ばれた。
私ともうひとり、それと試験官がふたりの計4人で、面接は始まった。
ひとつ一つの質問に、私は単調に答える。
もうひとりの子は、緊張でうまく答えられていなかった。
質問は終わり私たちは廊下へと出る。
その女の子は私をジッと見つめていて、私が振り向くと逃げるようにして階段を降りていった。
この間、健さんとはほとんど連絡もとったり会ったりしていなかった。
高校に合格したことをメールすると
《おめでとう。頑張って卒業してね。》
と、返信が来た。
頑張ってという言葉がとても重たかった。
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