八天王とわたし
今の気持ち
会義室を出てからすぐに屋上についた私たちは静かに座った
「ゆっくり、ゆっくり息を吸え」
言われた通りに息を吸う
あ、吸えた
「ヒュウ……お、にいちゃん」
「すずっ、よかった」
優しく私を包んだ腕は暖かかった
「ケホッ苦しいよ」
笑いながらお兄ちゃんの頭を撫でる
「鈴菜、もう大丈夫なの?」
「うん」
「よかった」
今日は厄日だな
「なあ、お前鈴菜って言うのか?」
知らない人の声にビクッとなる
「だ、だれ」
お兄ちゃんの背中に隠れながら、相手の顔を見る
「は、春さん?」
「さん、は要らねえだろ」
よく見ると、回りには知らない人がたくさんいた
こ、怖い
男の人はすぐに叩く
そう誰かに聞いたことがある
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