真夏の恋の物語
第2章 一人の来客
今日も、お店に来客がないまま私はフキンでグラスを拭いていた。

カランカラン お店のドアが開く鈴の音が鳴った。

朝比奈「いらっしゃい。」

私はグラスを拭きながら音が鳴ったドアに目を向けた。

「あの、開てますか?」

ドアから一人の女性が入ってきた。

朝比奈「あ、どうぞ。開いてますよ。」

女性は笑顔を見せ奥のテーブルに座った。

私は奥のテーブルへお水を持って行き注文を聞いた。

朝比奈「いらっしゃい。何にしましょうか?」

「えっと、じゃあ、ミルクティーをお願いします。」

女性は注文するとバッグから一冊の本を取り出して読み始めた。

見られない顔だなあ。最近引っ越してきた人なのだろうか?
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