いじめっ子には愛の鎖を





「お前、煽ってんだな?」



「煽るって……何?」



「分かるだろ?

昼間から、やったとかやってないとか議論されて、家に帰ってきたらこれだ。

俺だって我慢の限界なんだよ」



「ち……ちょっと待って!」





鈍感なあたしでも分かる。

淳太君は……あたしを誘っている。




あたしだって触れたい。

淳太君に抱かれて幸せを感じたい。

でも、あの散々な初体験を思い出して引いてしまう。

そんなあたしの考えていることなんて、淳太君には分かってしまったのだろう。





「今度はすげぇ大切にする。

嫌って言うなら無理にでも止める。

なんでも桃華が満足のいくようにって思っちまう俺は、みっともないな」


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