いじめっ子には愛の鎖を
「あの娘にも、あたしと同じ目に遭わせてあげたい」
美智香がそんなことを言うとは思わなかった。
男っぽくてサバサバした女だから。
だけど目の前の美智香は、俺の知らない悲しげな顔をしている。
「正直、あの娘が羨ましい。
淳太に甘やかされて、守られて。
あの娘と淳太だけが幸せになるのはすごく辛い。
だから……あたしを抱いて。
一回でいいから」
俺は美智香をただ見ていた。
俺の知らない、泣きそうな顔の美智香を。
サッパリした美智香だから、俺のしたことをそこまで気にしていないと思っていた。
だけど……それが美智香を酷く傷つけたことにやっと気付く。
俺は最低だ、女にこんな顔をさせるなんて。