いじめっ子には愛の鎖を
ー桃華sideー
あたしは赤木さんと職場近くの洋食店にいた。
泣くのを我慢して、必死に笑顔を作っていた。
一方あたしの前の赤木さんは上機嫌で、ニヤニヤしながら話を続ける。
「君はようやく僕のパートナーになることを考え始めてくれたのか。
すごく嬉しいよ」
そんな赤木さんの気持ちを踏みにじっているのは百も承知だ。
あたしは淳太君だけでなく、赤木さんさえも苦しめているのだから。
「ごめんなさい……彼氏がいるので」
誘っておきながらそんなことを言うあたしに、
「でも、上手くいっていない」
赤木さんは図星のことを言う。
それでまた泣きそうになって俯いた。