いじめっ子には愛の鎖を
足音が響くたび、あたしの心は飛び跳ねる。
全身の血が沸騰しそうで恥ずかしくて、淳太君を見ることが出来ない。
きっとあたしは真っ赤な顔をして、俯いて一人でにやけている。
「今井さん、お疲れ様です」
「シンガポールの話、聞かせてください!」
「今井!女は出来たのか?」
最後の言葉に、
「出来ませんよ」
淳太君は答え……
あたしの隣のデスクの前に立つ。
俯くあたしは心臓が止まりそうだ。
少しの間沈黙が訪れる。
そして……
「藤井」
大好きな彼があたしを呼んだ。