あの空を越えて逢いにいく。
「逢坂く‥‥」




あ‥‥


逢坂くんの表情が
いつの間にか男の子の顔になってる。




「・・・・・」



逢坂くんは何も言わず
私の頬に添えた片手をそっと首筋にずらし

そのままうなじの方へ滑らせる。



「!ひゃっ」



指先がくすぐったくて、
ちょっとゾクっとしてしまう‥‥




「杏南」



ただでさえ至近距離にあった逢坂くんの顔は
いつの間にか鼻先と鼻先が触れ合うほど近くて。



「ッ‥‥」




唇に、逢坂くんの吐息がかかり
思わずキュッと目を閉じる。







「ずっと俺といて」




逢坂くんはそう呟くと
そのまま私に唇を重ねた。






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