「強がってんだよ…気づけバカっ。」

「えっ、、、!!わ、私ですか?」

「うん。綾瀬さん」


え、なんで!!なんで??
竹内くんが??

私のこと好きなんて…
あるわけない。


「冗談ですか?」

「本気だよ。」


なんで?

そんな真っ直ぐな目。

でも、私だよ?
こんな最低な私だよ。


「わ、私なんか竹内くんと全くつりあわないですよ。それに竹内くんがかわいそうです。」


「俺は綾瀬さんがいい。
俺のこと心配してくれるなら、
俺が綾瀬さんに惚れてるって
信じて欲しい。」


わかんないよぉ…

こんな真正面から告白されたのいつぶりだろ

それに、竹内くんだ。

誰からも人気で、モテて、
真っ直ぐで、

なのに、私は正反対だよ。

誰からも必要とされてない
ただの女


なんの魅力もない。


だから、これもきっと嘘。
たぶん、竹内くんはゲームかなんかで負けて
それで私と1週間付き合うとか

そんな感じの罰ゲーム
しなくちゃいけないんだ、、



でも。それなら、、
私が今ここで竹内の告白を断ったりなんかしたらきっと。

竹内くんの面子が壊れちゃう。


私には断る資格なんてない。


きっと、1週間。いや、3日??

そのくらいで罰ゲームは終わり。


そしたら、竹内くんに捨ててもらえばいいんだ。
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