キミとの記憶を失って、また過ちを犯しても。
あこSide
元気が行ったあとフゥーとため息をついた。 
何故かというと、容態?というか具合が悪いのを隠してたんだよね(笑)
ほんとはしゃべるのも大変だったもん。ほんとに。
それにしても…また救急車が来たなぁ。
今度も老人かしら?多いなぁ。熱中症で搬送される人。
するといきなりドアが開いたのでビックリした!
そこには息切れしてる看護師さんがいた。
「あこちゃん!大変よ!元気君が!」私の顔が青ざめた。
だって…元気が…電車に引かれて…死んだ…の…。
「ここよ。」私は看護師さんに案内され霊安室へ。
恐る恐る布を取ってみた。
っ!「げ、んき…。ゴメンね?私が…行けなかった…。だから、起きてよぉ!」
そこに元気のご家族さんが来た。
そして今度は元気の体にかけていた布を取っていた。私は絶句した。
それはまあ悲惨なことになっていた。傷だらけの体に手術して綺麗に元の顔になって居る顔。
元気のお母さんが私に言った。
「あこちゃんは悪くないわ。元気の注意不足なの。だから、自分を責めないで!」
泣きながら言ってくれた。
そして私は看護師さん達に迷惑だったと知り、再び泣いた。
私はそのあと霊安室をあとにし、部屋に戻った。
鏡を見た時、目の下が赤くなっていた。
さすがに泣きすぎたなと後悔した。
元気は、優子さんに呼ばれ走ったそう。そして遮断機が下りてきたのに走ったけど疲れて止まってしまい間に合わず引かれた。ということらしい。
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