ワケありルームシェア 2
それから、たくさんのてるてる坊主を作った。だけどひとつ困ったことに。
「ひ、緋山君。てるてる坊主を、てるてる坊主を飾るところが、ないよ。」
一軒家ならまだしも、ここにはほかの住民もいるから外には飾れない。
「まさか、何も考えてなかったの…?」
ため息をつく緋山君。
「ちょっと貸して。」
「?」
緋山君にてるてる坊主達を渡す。
すると、なにか作業をし始めた。何をしてるんだろう………。


「できた。これだったら場所取らないからいいんじゃない…?」
「すごい……っ。」
縦に綺麗に繋がったてるてる坊主達。これだったら部屋の隅にもおける。
「ありがとう、緋山君。緋山君のお陰でてるてる坊主達が助かったよ。」
「どういたしまして。」
そして、部屋に飾る。今は、雨は止みそうにないけど、明日は晴れてくれるといいなぁ。


ルームシェア33日目、終了。
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