いつも側で君を感じるから。



『感謝とかって…。私も新がいたから頑張ってこれた。だから、〝ごめん〟なんて二度と言わないで』

「わかった」

『私ね、りりのことも好きなんだ。本当に良い友達になれると思うし、なりたい。だから、これからは友達として、新とも楽しくやっていけたらなって思ってる』

「おう。りりのこともよろしくな?」

『うん、まかせてっ』

みなみ、お前が俺の事でどんだけ泣いたんだろうって考えたこともあった。

俺みたいなヤツ、好きになったせいで辛い思いさせて、本当に申し訳ねぇって思う。

でもお前は俺と同じ境遇にいてもいつも明るくて、そんなお前の笑顔に俺は何度も救われたよ。

〝ありがとう〟って、何度言っても言いたりねぇな。

みなみ…だからお前には俺以上に幸せになってもらいたい。


そう願ってるからな。
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