【エッセイ】『蝶眠bike噺(ばなし)』
13 別に純正でなくても…

うちのカスタマイズのコンセプトは、

「なるだけノーマルさを残しながら、極力ムダを削る」

という、どちらかというと質実剛健タイプ。

普段から仕事で使って、これで仕入れに行ったりとかする訳でもあるから、あんまりごちゃごちゃした改造は出来ない。

しかも。

「ああいうカッコいい仕事に就きたい」

と子供たちに目標とされるようにしなきゃならないから、どこまでもこざっぱりとしてなきゃならない。

あんまりヤンチャだと、憧れの仕事にはならないでしょ。

男子でも花屋になりたいって言われるようにするのが、目標やったりしますからね。

だからカスタマイズは最小限。

でも、凝るときは凝る。

ときにはミリ単位で調整して、ワッシャ1枚を足すか減らすかで計算するときもあります。

だいたい1mmとか2mmなんですけど、これが響くから侮れない。

そういう手抜かりのない状態にするってとこも、カスタマイズの楽しみやったりします。



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