波乱の恋! 私・荻島美香が彼のハートをゲットするまで
 ウーロン茶を飲み干して美月さんは答える。

「まあ、ずっとね」

「そっかー」
「教えてもらいたい事があるの」

 麻美との言い争いを見ていた時、ふと私の心の内を知りたくなったと美月さんは言った。

「私の…、心の内…」

「サブリーダーでもある倉沢さんは荻島さんの入会の際、条件を出したのよね? 覚えている?」

「条件? えーっと…忘れ…た」

 ハハ、マジで覚えていないのだ。


 ここで美月さんはツッコミを入れる。

「忘れたって言うか、実は内心では受け入れていなかったんでしょう? 半分は上の空で聞いていたって言うか」

 ゲッ!

 心の内を読まれた?

 当たっているし。

「人から色々と指図されたり、説教されるのが…私ぃ…、好きじゃないから」

「人からどう言われようと私は私。そう言った信念なのねー」
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