ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
どうする?なんて尋ねてくるって事は、帰る前に夕食も一緒にって事か?







「あ〜。どうしようか?夕食にはまだ早いし、時間潰しにどっか店でもぶらつく?」






提案するけど、ゆっくり首を振り、そして…





『私…結城くんのお家に行ってみたい。

こないだ一人暮らししてるって言ってたよね?

ご飯は結城くんの家で作るっていうのはダメかな?』





「や…部屋散らかってるから無理。」




考えるより何より先に断りの言葉が口をついて出ていた。





部屋なんて散らかってないのにスラッと出てきた言葉に驚く。







あからさまに残念そうな顔をする加藤さんを見て、「ごめん」と付け足す。






その後はなんとなく気まずい沈黙があって、結局今日はカフェを出たら帰ることになった。





加藤さんの家まで徒歩で送る間もお互い何も話さない。




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