ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
『ねぇ君!

モデルとか興味ない?君ならあっという間に人気出ると思うんだけど!』







マサとに出掛けた帰りの夕方。

家の近くのコンビニに寄り道した俺に。



胡散臭そうな笑顔を貼り付けたオッサンが声をかけてきた。





いつか俺を女と勘違いして声をかけてきたオッサンだ。





前に同じ場所で似たような時間に、俺に声をかけたことなんか忘れてる。
…いや、わかるわけないのか。





俺を女と間違えて以前にも声をかけてきたなんて思いもしてないんだろうな






「興味ないから。高校受験勉強もあるし。」






前に断った時の惨めな気持ちとは違って、優越感に浸りながら断った。








『くそっ俺には一声ないのかよ!』





コンビニを出て歩く俺の横で文句を言うマサ。




ちょっと前までは見上げなくちゃいけなかったマサを、
今は少しだけ見下ろせるくらい俺の方が大きくなった。





「残念だったな。どうせマサだってたいして興味ないんだろ?」




ユルユルと上がる頬を抑えもせずに笑いながら言った。





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