ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
沢木さんも、多分俺以外の男と付き合い始めてて、
加藤さんも結婚が決まって。




みんな幸せになるために先へと進んでいく。




俺だけいつまでも同じ場所から動けずに取り残されてるみたいだ。






色褪せかけてた由宇さんとの保健室での出会い。




もし、それきり由宇さんと会わなければ



屋上で出会ったりしなければ、そのまま思い出として笑える日がきてたんだろうか。





忘れなくてもいいって姉貴は言ってくれた。




高校生だった俺はその言葉ですごく救われたんだ。





だけど再会して由宇さんを近くに感じてしまった。



溢れる想いを止められなくなった今、永遠に忘れられそうにないこの気持ちが苦しい。






いつまでも由宇さんに執着してる俺はどうかしてるんだって怖くなる。






忘れたい





でも忘れたくない






どうしたらラクになれる?




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