ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
無言を決め込む俺に、話し続けるオッサンは。





完全に勘違い真っ只中。








『大丈夫!君ならすぐに人気モデルになれるよ!

ちょっと、胸ないかもだけど、パッドとか編集でいじれば何とかなるし。』







そんなの心配してるんじゃない。







そもそも、根本的に間違ってることに気付けよ。







おもむろに履いてたジーンズの裾を捲り上げて見せてやった。







ん?と不思議そうな顔をしながら視線を足元へ落としたオッサン。





その顔はみるみると青ざめていく。






視線の先は俺の足。





膝下には濃くなり始めた毛が生えている。







やっと気づいたか。









俺が“女”ではなくて“男”なんだって。





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