ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
エピローグ
「は?辞めた?」





由宇と付き合い初めて何ヵ月か経ち、正月もとうに過ぎた冬のある日。





週のど真ん中のある日、『出来たら夜に会いたい』とメールが来て、由宇の家へで会うことになった。





家の中に入ると、テーブルの上にはカセットコンロに土鍋がセットされていて、グツグツと美味しそうな音と匂いをたてる。




そんな中由宇が俺の脱いだコートをハンガーにかけながら言ったんだ。




『今日付けで仕事辞めてきた』




あっさりと、何でもないといった様子で。





「な、何で?」





『ちょうど契約更新の時期だったの。こないだ継続しませんかっていうのを断ってたのよ。

それで期限終了日が今日だったわけ』




鍋の蓋を開けて、皿に具を盛りつけて俺に手渡してくれる。





『次のあてはあるの?』




尋ねた俺に由宇はニコリと笑ってテーブルの下から1枚の紙を取り出して見せてきた。




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