ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
合コンも場数をこなせば、相手が慣れてるのかどうかとか、俺に何を求めているのかとか、手に取るように理解できた。






『ね、この後ふたりでどこか行かない?』







カラオケBOXの騒がしい中で、耳元に囲いを作って誘ってくる子を見つめる。






目的はわかってるんだけど、首を傾げてどういう意味なのかわざと言わせるんだ。






『わからない?…ふたりでイイコトしようよ……。』





頬を赤らめて見てくるわけでもない。





惚れた、とか、付き合いたい、というのは違う顔つき。






その場限りの出会いを楽しもうとしてるのがわかる笑顔とお誘いに、ニッコリと笑いかけて頷くようになってた。





カラオケを終えて誘ってきた子と2人で向かった先は…





制服でウロウロ出来ないラブホ街。





フリータイムのある適当な所に入って空いてる部屋のパネルを押して部屋へと向かう。






何度か来てればこんなシステムにもあっという間に慣れてしまってた。




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