ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
「好きになる可能性が0かなんて聞かれてもわからないから答えられないよ。

これから知ってもらうって言ったって“友達から”なんて事望んでないでしょう?」





そう言った俺に、加藤さんは小さな声で、だけどはっきりと言った。





『お試しで構いません…好きになれないならそれで諦めます。

だから私と付き合ってください。』






「お試しって…本気で言ってるの?」





だってどう考えたって期待して言ってるってわかる。



俺が好きになれなかったら諦めるなんて、その時は今よりも泣かせてしまうことになるんじゃないの?





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