春はすぐそこ。
「アルバイト…」
「そんなにきつい仕事じゃないから安心してね。場所も学校からの帰りだったら通い安いと思うし、どう?」
「ちょっと、考えさせてください…」
「あ、ごめんなさいね。一人で先走っちゃったわ。」
「いえ、ありがとうございます、」
正直、そんな話が来るなんて思ってもなかった。
花関係のアルバイトができるかもしれないことを考えると、少しわくわくした。
お母さんとは、お昼をごちそうしてもらってそのまま別れた。
どうやら古川が家まで送ってくれるらしい。