風に吹かれた奇跡
Letter.9
「はぁ。」

最近色々ありすぎた。母さんのこととかバスケのこととか。

色々考えていたらいつの間にか放課後だった。

「よぉ大樹!明日は楽しみだな。」

ニヤニヤしながら近づいてくる敦。

「全然。」


そう、明日は球技大会。

いつ種目を決めたかも覚えてないけど。

当然……と言っていいのかわからないけど、俺はバスケに出る。

「まぁ頑張ろうぜ。」
俺の背中を軽くたたいて大樹は廊下を走っていった。

真奈ちゃんとなにか約束でもしてんのかな。

まぁいいや。帰ろ。
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