彼女が消えるその瞬間まで
「よぉ、翼」


暑い授業が終わり、俺はダラーっと机に突っ伏してたら、松ちゃんが肩を叩いてきた。


地味に痛かった。



「松ちゃんー暑い」



「ははっ、みんな一緒だよ」



と言って松ちゃんはアイスを俺に差し出してきた。



面倒見がいいのか、それともただお節介なのか真意よく分からないが、アイスは助かった。




俺と松ちゃんはアイスを食べながら、今度のテストの話をした。



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