代書屋

第二節「電話」

日馬「あぁ、お姉ちゃん?あたし、妹の郁実だけど、、うん、この前話してた、面白いコ、居たじゃないの、、そう、字が書けない、、その子がね、今度また、彼のバアスデイパアティにね、、切れた」

大海「切れたってなんですか!」

日馬「お姉ちゃん、今、チベットのヒマラヤだからさ」

大海「どこにいらっしゃるんですかっ」

日馬「シェルパに仕事の依頼、頼まれてさ」

大海「なんつう仕事ですか」

日馬「彼女は命がけだからさ」

大海「彼女呼ばわりですか。」

日馬「ドライなもんよ。。」

大海「そうなんだ、、ドっライ~」

日馬「いや、私が今、言ったじゃないの」

大海「すみません」

日馬「どうです。私で折れときますか」

大海「しゃあねぇ」

日馬「いや、しゃあねぇって何よ。私も暇じゃないんだかんね。本職の合間を縫って、こうやって、登場してるわけなんだから」

大海「本職は、なんなんですか。」

日馬「教えないわよ。」

大海「何でですか。」

日馬「なんでもかんでも教えるかってんですよ。」

大海「何でもかんでも教えてって言ってないですよ。そんなに興味ないし。仕事だけ教えてって言ってるんですよ」

日馬「教えない!!」
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