代書屋
第三章「悲しみ」第一節「悲しみ」
雨が強く降っている。

バーには日馬。

黒い服。

日馬、新聞を見て、ため息ひとつつき、閉じた。

日馬「どうして、、」

ガチャ

ドアが開き、ずぶ濡れの大海が入ってくる。

立ち上がる日馬。

大海「、、、、、」

日馬「ちょっと、大丈夫なの。(抱き抱え)マスター、タオルあります?」

放り込まれるタオル。

拭いてあげる日馬。

大海「日馬さん、、、」

日馬「ん???」

大海「あたし、、もう、、ダメです、、」

日馬「そんなこと言わないの、ね、とにかく、体を拭いて、マスター、何かあったかいもの、いけるかしら??」

大海「わたし、、ダメです、、」

日馬「ダメじゃないからっ、、え、ココア?うん、マスター、それがいいと思う、よろしくねっ、まみちゃん、今、ホットココア、来るから、ね、先ずはとにかく、冷やした体、温めよう、ね」

大海「彼の居ない世界に生きてける自信ないです、、」
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