王族ワガママ皇子(8才)は生きる。

伝えれば。


「ええと、今読ませていただきますね・・・」

「あ、あとで読めっ!」



カシャカシャと手紙を開けようとするエイゼンさんに、恥ずかしくなったのか皇子が部屋を飛び出した。


「お、皇子?!」


ガチャっ!と思いきりドアを閉めて走っていった皇子を私は追いかけようよする。


「あ、エイゼンさん、皇子が書いたのでその手紙、ちゃんと読んであげてくださいね!私は皇子を追いかけますからっ」




「えっ、ユーティリア様?!ちょっ・・・!」







後ろからエイゼンさんに呼び止められたが、私も慌てて部屋を飛び出して皇子の後を辿った。









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