直感的結婚~恋はこれから~
「美琴。……美琴、美琴? 聞いてる?」
「ああっ! ごめんなさい、なんでしょう?」
「なにか期待してるかもしれないけど、今日は幸哉くんもいるし、おとなしく寝よう。美琴も疲れたでしょ?」
「はい、そうですね! そうしましょう!」
泰士さんの提案に私は声を張り上げた。すると、彼はクスクスと楽しそうに笑いだす。
私、なにかおかしなことを言いました?
首を傾げて笑う彼を見る。
「何もしないことを喜ばれると複雑な気持ちになるけど、ホッとする美琴を見てるとかわいくて楽しくなったよ。でも、何もしないと油断しない方がいいよ」
「えっと、それはどういう意味でしょうか」
「いいからおいで」
横になるように言われて、左半分に私は転がった。彼は右半分。大きなベッドは手足を思いっきり伸ばさないとお互いに触れることはない。
どちらかが揺れると片方も揺れるけど。
うん、揺れるけど……
「泰士さん! どうして……」
泰士さんが動くと私も揺れる。だから、泰士さんがこちらに来るのもハッキリと分かった。
でも、おとなしく寝ようと言ったよね?
それなのになぜ彼の手は私が身動き取れないよう両脇に置かれているの?
「ああっ! ごめんなさい、なんでしょう?」
「なにか期待してるかもしれないけど、今日は幸哉くんもいるし、おとなしく寝よう。美琴も疲れたでしょ?」
「はい、そうですね! そうしましょう!」
泰士さんの提案に私は声を張り上げた。すると、彼はクスクスと楽しそうに笑いだす。
私、なにかおかしなことを言いました?
首を傾げて笑う彼を見る。
「何もしないことを喜ばれると複雑な気持ちになるけど、ホッとする美琴を見てるとかわいくて楽しくなったよ。でも、何もしないと油断しない方がいいよ」
「えっと、それはどういう意味でしょうか」
「いいからおいで」
横になるように言われて、左半分に私は転がった。彼は右半分。大きなベッドは手足を思いっきり伸ばさないとお互いに触れることはない。
どちらかが揺れると片方も揺れるけど。
うん、揺れるけど……
「泰士さん! どうして……」
泰士さんが動くと私も揺れる。だから、泰士さんがこちらに来るのもハッキリと分かった。
でも、おとなしく寝ようと言ったよね?
それなのになぜ彼の手は私が身動き取れないよう両脇に置かれているの?