キミを奪いたい



「そんな目で見んな。我慢出来なくなる」

「……んっ」




突然吐息ごと奪い取られて、息が出来なくなる。

けど、そんな苦しさもリョウに魅せられた私からすれば最高のご褒美でしかなくて。



「明日の分もさせろよ」


真っ直ぐな甘い欲と熱すぎる吐息にクラリ、眩暈がしそうになった。



「リョ……ゥ、」


角度を変えるたび口端から洩れる微かな吐息が私の自制心を少しずつ確実に破壊していく。


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