実は人じゃないんです
「アオイ、今日はどうしたの?」

にこにこと笑いながらヒナタは神社の階段に座った
そこはちょうど日陰になっている

俺もヒナタの隣に腰を落とした

どうしたの・・・って、なんか年上のお姉さんみたいだ
いかにも妹風の外見のくせに



「・・・姉ちゃんが目を覚まさないんだ。」



そう思っていたって悩みはするりと口から出るもんで。
俺は本当にヒナタを信頼しているんだと、なんだか少し恥ずかしくなった


「え~?アオイの信仰が足りないんじゃない?」
「信仰?神様なんていないだろ」

ヒナタは不敵な笑みを浮かべ俺にこう言った

「いるよ」って

「いないよ。いたら俺にだけこんな悲しい壁を与えたりしないだろ」

反論する俺にヒナタはもう一度笑った
否、微笑んだ

「神様は越えられる壁しか与えないんだって。何かの本で読んだことある」
「ふうん」
越えられる壁・・・か


「だったら、姉ちゃん目を覚ますかな」



「アオイがしっかりお祈りしたらきっとね」
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