狼と妖精
『誰かさんとは頭が違うんで』

「なっ!私だって運動くらいならできるんだからね!」

皆さんここよーく見返してごらんなさい

運動くらいと言いましたよ
つまり勉強はできないとこの人は認めたわけですよ

プッ

笑えるな

『あっ!それから二問目と5問目それから最後の問題間違ってるよ』

「えっ!嘘だ!だって私1時間もかけて頑張ったんだよ!?」


可哀想に

1時間も頑張ったのにこの結果とは

『可哀想に』

「やめて!私をそんな目で見ないで!」

恥ずかしそうに顔を赤らめてプリントで顔を隠す凛音

そんな恥ずかしがらなくても苦笑

『まぁ人には向き不向きがあるさ』

「雪にはないじゃん」

『わたしをなんだと思っている。私も凛音と同じ人間だから向き不向きがはっきりしているぞ』


「人間だったんだ…」




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