* World glasses *+Story of bonus

嘘つき

結局俺の部屋に連れ戻した
莓ちゃんは 多分訳がわからないと思う…

「上がって…」

「あの、櫂さん何か忘れ物?」

「そうだよ…大事な忘れ物してたから、取りに来た。ごめんね莓ちゃん」

「大事な忘れ物?」

櫂さんの大事なものって何だろう?すごく気になる…

櫂さんに抱き締められて キスをフワリとされる

ん?忘れ物云々の話はどうなったの?

それから 何度も啄む様なキスが唇、顔中、首に。首筋にチクンとする小さい痛みが…

「ぅん、ぁ…」

「莓ちゃん…俺嘘つきだ。もぅ待てない…莓ちゃんの全部が欲しい…ダメ?」

また余裕がない櫂さんだけど、
私はもっと余裕なんてない…

けど…恥ずかしがってばかりじゃ駄目。これだけは伝えないと…

「私も嘘つきなの。だって、初めからずっと櫂さんの事が 大好きなんだもん…」

「はぁ~莓ちゃん…今それ言うんだ?」

ぎゅぅっと抱き締める手に力が入り、櫂さんが 蕩けるくらいの笑顔で私を見て言う

「俺と莓ちゃん いつも嘘ばっかり。だけど…大好きな気持ちだけは 嘘じゃないよね。これからは、素直に言う事、約束だよ」

ちゅっと約束のキスをして…私は櫂さんのベッドへと運ばれる…











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