記憶がなくても
佐伯くんは私の事どう思ってるんだろう…

「おーい夏美さん、授業終わりましたよ」

気づけば放課後になっていた

私どんだけ考えこんでたの

「一日ぼーっとして、佐伯の事考えてた?」

「えっ。ないない!そんなこと断じてないです!」

「そう?私には意外に気になってるように見えるけどね♪」

気になってるか。その表現が一番正しいのかもしれない

「気になってるのかな…」

「まずは自分の気持ちを知りなさいってことで」

美香はバッグから携帯を取り出しメールを打ち始め

「送信完了♪そろそろかな」






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