鬼羅 〜最弱の暴走族〜



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「……」





「それからきらにぃはずっと植物状態なんだ。もう、10年間眠ってる。」





俺の話に長谷川は頷くことも口を出す事もせずただただ聞いていた。

聞いているとは言っても関心や同情などはしていない
まるで感情のこもっていない瞳がこちらを見つめているだけだった。






「それで、バイクに撥ねられた直後...きらにぃにまだ意識があった時、俺は約束したんだよ。」






きらにぃが眠る前、最後に掛けた俺への言葉









”きらにぃ..きらきぃ!しっかりして、”





”濂..お前が守るんだ。この場所を..”




”え..?”




”俺が命に代えて守ったお前が、”



”俺の命より大切なこの場所を...「鬼羅」を。”




”そんなこと..!ぼくにはできない、きらにぃ..”




”お前がやらなきゃ、誰もやれねーよ.. ”




”わかった、やくそくする。ぼくがきらをまもる!”











「強引な約束だったけど、俺はそこから色んな事をやったんだ。”総長を続ける理由”というより、俺は”総長を続けなきゃ”ならないんだよ。」
















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