お姉ちゃん、ごめんね…
私の成人式
時は過ぎて、無事に高校を卒業して、私は一人暮らしをしていた。


大学も専門学校も、進学する選択はなく、勉強が苦手だったから就職する道を選んだ。


父の知り合いがやっている飲食店での仕事。

とりあえず、仕事なら何でもよかった。


夢とか、夢とか、夢とか…


なにもなかった。



お姉ちゃんみたいな大人になりたいとずっと思っていたのに、今では普通の人にしか見えない。


目標が消えた。


キラキラしていたお姉ちゃんが好きだった。



私の夢は、まりなみたいな人になること!


だから、夢がなくなった。



この頃の私は、9時に出勤して、8時ごろ家に着く。


11時に出勤して、10時ごろ家に着く。


たまにディナーだけ。たまにランチだけ。っとバラバラな時間の生活をしていた。


彼氏なんていなかった。


友達ともあまり遊んでなかった。




でも、誰にも監視されてない一人の家は楽だった。



ひとりってこんなにも時間の使い方が楽なんだと、忙しいなりに楽しかった。


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