〜超能力者の少女は暴走族のお姫様。〜


「美夜ちゃん眠たかったのっ?」

ふーちゃんも乗り込んで、車は動き始めた。

「ううん。…いつも…寝てるの…。授業…受けないで」

「へぇ。寝るのかぁ。いいかもっ!私は、授業中ずっと絵、描いてるよ〜。」

「…絵?」

「そうっ!今度美夜ちゃんの絵も描くね〜」

「あ…りがと」


「おい、お前ら。授業サボってるのかよ…」

光輝さんが呆れた声を出した。

「サボってないよっ!私たちの中学校はこれが授業の受け方だもんっ!」

意味のわからないことを一生懸命に言うふーちゃん。

可愛い…

きっと天然なんだなぁ


「バカなのか」

「バカじゃないもんっ!」


仲良い兄弟。

いいな…


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